top of page
おふくろ
郷愁を誘う、さびれない味
安芸津にはみな口を揃えて、故郷の味があると言う。それはここお好み焼き屋「おふくろ」。創業以来焼き方を変えることなく、お客さんを変わらないおふくろの味で出迎える。ソースの焼けた香りと、ヘラの擦れる音、お好み焼きを待つお客さんの柔和なまなざし。昼下がりまで絶えることのない穏やかな賑わいは、まるで思い描く故郷の家そのもののようだ。
塩は使わず、コショウとカツオでソースの味を引き立たせるのがおふくろ流お好み焼き。ソースはオタフクではなく、広島では珍しいセンナリを使用。それゆえお好み焼き特有の重さが少なく、もうひとくち、を繰り返すうちに気がつくと完食しているのだ。
おふくろと
あしたに、
安芸津出身のご店主の南さん。安芸津を食べ物が美味しく、山も海もあり自然が豊富と話す中でも、いちばんの魅力は人の良さだという。近所の方が「いまどんな?大丈夫?」と声をかけてくれるからこそ、続けてこられた。隣人の顔が見えるまちの、大勢の隣人にこの「おふくろ」存在するのだろう。安芸津に寄り添い続ける飲食店のひとつにちがいない。
bottom of page