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安芸津を対象とした研究が建築学会の優秀卒業論文賞を受賞


近畿大学大学院 システム工学研究科 システム工学専攻(建築コース)の学生、田中 碧衣さんが2023年(第34回)日本建築学会の優秀卒業論文賞を受賞されました。


◆受賞論文:酒造業で形成されたテリトーリオに関する研究 竹原・安芸津・西条を事例として


◆研究内容:本研究は地域の枠組みを考察するケーススタディとして、酒造業に着目したものである。広島県の竹原、安芸津、西条を対象とし、都市の発展段階と酒造業を軸にした地域のつながり(テリトーリオ)を描いた。本研究では、各都市において共通する酒米、水、運搬方法・販路を取り上げ、時代ごとに実態を考察した。水においては、井戸水や湧水を利用していた江戸時代から現在までほぼ変わらず、現地調達である。酒米においては、江戸時代に各地から届いていた米を活用していたが、現在は地域を限定し、ブランド化する動きに変化している。その一方で、運搬方法・販路に関しては、江戸時代から現在に至るまで拡大する傾向にあり、酒米と逆の現象が起きている。このように変わらない部分とダイナミックに変わる部分があることを描きだし、酒造業とともに育まれてきた歴史、文化、慣習、人とのつながりなどが建築や都市の発展に結びついたことを明らかにした。






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