top of page

進徳海運 株式会社 

311F22FA-CF0D-4639-A0C5-97345785396C.JPG

広島から。

佐川真也さんインタビュー

日本と世界を結ぶ架け橋を

1958年に創業以来、広島県東広島市で「船主業」として、船舶の保有・保全管理をしている進徳海運株式会社。務統括・常務取締役の佐川真也さんに、広島から世界へと羽ばたくダイナミックな仕事についてと、故郷の風早について話を聞いた。

30EEE1C9-3255-480E-B15E-034774570F23.JPG

タンカー船主

あくまでも「サービス会社」として、日々、船舶の保全管理・法令遵守、安全運航に努め、円滑な運航サービスを提供している船主業(シップオーナー)である進徳海運株式会社。船主業とは、まず造船所に船を作ってもらい、船を所有する。そして上場しているような大きな海運業者に船貸出すといった業務を担う者のことである。佐川さんのお祖父様が始められた事業で、今年で創業65年になる。

現在、進徳海運では、海外を走る船である外航船15隻、国内を走る船である内航船1隻を保有していており、いずれも全て貸し出されているという。進徳海運では、タンカー船を多く有している点が特徴だ。タンカーとは、ガソリンや、化学薬品、ガス、LPGなどの液体を運ぶ船のことだ。ステンレスタンクを保有するケミカルタンカーを主軸に、メタノール専用船・プロダクト船・ばら積み貨物船(バルクキャリアー)といった船隊を有している。全世界に広がる航路で、石油化学製品・ガソリン・軽油・石炭・鉱石などの輸送に従事・活躍しているという。

913D22D8-DEC5-4ABE-A82B-A0E9CFE78AC4.JPG

「進徳海運は、成り立ちの場合は内航船から始まってるんですけど、創業して10年前後ぐらいですかね。中国とか台湾に就航する近海船とかを持ち始めて。そして、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカとか、北極・南極以外の全世界の海を航行する外航船へと移行してきました。」
そう生き生きと説明をしてくださる佐川さん。スケールの大きさに圧巻してしまう話である。世界の物流に直接関わっているという仕事は、きっと内地では見えない世界が広がっていることだろう。

E62BEED6-17CB-4165-BBBE-F6ED7B28850B.JPG

広島と大海原とを結ぶ船

「船主業はダイナミックです。1隻数十億。その1隻の新しい船をいろんなお客さんと共に組み上げ、新造船として造船所から送り出すっていうのがやっぱり面白いというか、醍醐味ではありますね。」
そう仕事の楽しさについて話す佐川さん。普段は経理財務として数字を扱うことが多いそうで、数字という明確な大きさが常に目に見えているのだろう。それ故に責任感も大きなものに違いない。だからこそ、船が大海原へと向かってゆくさまを目にした時、大きな感動が胸に広がるのかもしれない。日本と海外との架け橋としての頼もしさを垣間見た。

FF6CE0C0-53AD-4D40-9CA3-E6D61777F481.JPG

人が町を、町が人を照らす

安芸津の風早で生まれ育った佐川さん。進徳海運の会長であるお父様は、風早のご実家にずっと住まれているとのこと。
「実家は風早駅の上の方なんですけど、眺めが素晴らしいな、と。海が見えるんですね。牡蠣イカダとか並んでるところとか。子供の頃ずっと見ていたから。今でもたまに実家に行ってみると、ああこういうのを見ながら育ってきたんだなあって。」
故郷についてそう話す佐川さん。深層的な愛着を物語っていた。人間にとって帰る場所、帰る町があることは本当に素晴らしいことだ。精神的な居場所として寄り添ってくれる。そして、そこへ帰りたくなる町、帰って過去を振り返ることができる町は、きっと人が町の、町が人のこれからの未来を照らしてくれるだろう。

 

みんなのための事務所

素晴らしい佇まいの事務所。船の要素を散りばめているという、船を彷彿とさせる直線が美しい。社名の部分は、船に入っている名前のようにゴシック体にするというこだわりも見せた。そして外観のみならず、内装も意匠が凝らされている。

ECE27011-5BC6-44CA-A755-FA0C3B60A19F.JPG
A2D4B847-10F4-46DA-8153-BEC4DC51C08C.JPG

普段戸建の建築を主に設計している事務所に依頼し、一軒家のようなあたたかみのある雰囲気になったそう。天井が高く、開放感のある良いロビーだ。そこで特に注目したいのが一階にあるワインセラー。
「ここでお酒を飲みながら、お客さんと対話をすることもあります。職業柄、お酒は切り離せないですから。」
大きなお金が動く仕事であるため、取引先であるお客様をおもてなしするからだ。もしかすると、社内での交流も図っているのかもしれない。社内にはそこはかとなく穏やかな空気が漂っており、会社でありながらも居心地が良い空間だった。

6689B8E7-C9B3-48D4-A7AF-9776BEC7C575.JPG
A18A1573-2A40-45BA-B016-DDB6D74C403A.JPG
323DF9F8-8672-4512-952C-44DC7B68FD2E.JPG
C39283EB-547C-4626-ACE3-2A61AB5991C1.JPG

進徳海運と

あしたに

進徳海運では、テラスや事務所問わずフリーアドレスの形態で働くことができる。内装・事務所の意向や意匠が内外問わず、人を想うものばかりだ。広島から世界へと羽ばたくダイナミックな仕事と、人に対する細やかな配慮とのコントラストが美しい会社である。
進徳海運から、日本、そして世界の物流を支える「船主業」が、脈々と受け継がれていくことを祈っている。

2023年7月15日

​会社概要

​会社名
進徳海運株式会社
​代表者
佐川明正
電話番号
082-423-1958
主要業務
外航海運業、内航海運業
会社所在地
〒739-0024 
広島県東広島市 西条町御薗宇
6200番地1
創業
1958年 9月 24日
E-mail
Webサイト
トモシビファーム
bottom of page