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株式会社 山中組

山中貴弘さんインタビュー
未来に寄り添うということ。
生活の歴史を慮りながら、
解体から土木に造船、下水処理や生前整理・遺品整理や家屋解体まで、実作業によって安芸津の人々の生活から人生を支えるために。技術を継承し、未来に繋ぐ想いとまちとの関わり方について、株式会社山中組、株式会社新山中、有限会社安芸津衛生、有限会社安芸津葬祭の山中貴弘さんにお話を伺った。
安芸津の人々の生活を支える仕事

造船所での足場組から溶接を担う株式会社新山中。その作業に加え、土木業や解体業を行う株式会社山中組。浄化槽の点検や清掃、汲み取り、安芸津の浄化センターにて下水の管理を行う有限会社安芸津衛生。葬儀を執り行う有限会社安芸津葬祭。元々は山中組のみであったが、徐々に事業が広がっていったという。
「葬儀にしても造船にしても、ほんとに地域に密着の仕事ばかりなんで。今家に誰もいなくなる事が多くなって、家をどうしようって相談が多くて。それがきっかけで、3年前から遺品整理を始めて。そうなると次は家の解体どうしようって声が上がって、家の解体も担うことになりました。」
山中さんに会社についてお伺いする中で、幾度も登場した「地域」というフレーズ。地域に根付き、地域のために仕事を行う誠実な姿勢が感じられる。安芸津で必要とする声が上がるたび、その声に応えるべくして事業を広げ、お客様のニーズに合わせて様々なお困り事をサポートしてきたのだろう。山中組があるからこそ、安芸津があると言っても過言ではない。安芸津の人々の生活から人生を、実作業の側面から支えている。

未来につなぐプロジェクト
山中組は壊すことで未来をつくり、新山中は世代を超えた技術の継承をし、安芸津生は環境に配慮し持続可能な未来をつくり、安芸津葬祭では最後を見届け、次世代へ想いを届け、繋げるといった「未来につなぐプロジェクト」を掲げているという。4社で未来を共通テーマとしており、過去を現在に持ち込みながら、さらに未来へ現在を持ち込むような壮大さがある。町の人々の生活の歴史を慮りながら、今後の未来に寄り添う最も町にやさしい姿のありようだ。




安芸津に色濃く残る人とのつながり
安芸津に生まれ、安芸津で育った山中さん。知り合いが多いため、仕事をしている最中に「頑張ってね」と声をかけられることが安芸津の良いところだと話す。隣人の顔さえ知らずに生活を営んでいる人も多い現代に、人とのつながりによる温かみが今もなお色濃く残っている。時代の変遷とともに人が変わり、比例して地域は変わりゆくものだが、それでも日本特有のコミュニティの在り方が健在していることに、そこはかとない喜びを感じてしまう。
「葬儀屋もやってるから感じるんですけど、都会の方だと孤独死のニュースがあっても、安芸津はミュニティがしっかりしてるので、孤独死で死後何日も経過したってニュースがないです。顔を見かけなかったら声かけに行ったりだとか、そういうのが良いなって。」
昔ながらのご近所さん付き合いが魅力、と話される山中さん。住み慣れているからこそ、見えてくることなのかもしれない。まちのことを話されている際の山中さんは、その日1番の笑みを見せてくださった。その山中さんのえくぼが安芸津のコミュニティの良さを裏付けるだろう。

山中組と
あしたに、
お困りごとの窓口として
安芸津に人が増え、子供も増え、お店も増え、賑やかになってほしいと願う山中さん。地域密着の仕事をしているからこその想いかもしれない。
「これから地域に必要とされる、「山中に言っときゃいいようになる」みたいに認識してもらえたらいいなって思ってます。汲み取りにしろ、葬儀にしろ、家の解体だったり、なんでも困ったことがあったら言ってほしいです。その都度相談してもらえれば窓口になります。僕らができることなら僕らがやりますし、僕らができないときは僕らが信用しているところに紹介します。とりあえずなんかあったら一度電話してください。」
今後の展望を尋ねると、非常に頼もしい言葉が返ってきた。いざという時に頼れて、すぐに動いてくれる人たちがいるということは、何にも変え難い安心感があるに違いない。安芸津に住んでいる人、これから安芸津を担っていく人、みんなを包括的に支え続ける会社とまちとのつながりが見えた。
2023年7月27日
会社概要
会社名
株式会社 山中組
代表者
山中 一彦
設立
1978年
所在地
〒739-2402 広島県東広島市安芸津町三津5563番地5
電話番号
0846-45-5133
事業内容
船舶造修業、解体、ライフサポート(遺品整理・生前整理・空家管理)
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